ネットワークコンピューティングに関する研究


このグループでは,ネットワークコンピューティングに関する幅広い研究を行なっています.

過去にはAndroid端末を用いた研究を多く行なっていました(旧ページの研究紹介).

包括的ネットワークデバイスプログラミング環境IDUMO

ネットワークに接続されているサービスやデバイスを繋ぎあわせて
アプリケーションを開発可能なプログラミング環境に関する研究を行なっています.

天気予報,電車の遅延情報といった身近な情報から,
Twitter,mixiといったSNSと様々な情報をネットワークを介して利用することができます.
またユーザが扱うデバイスも,パソコン,Android端末,iPhone,Windows Mobileといったように様々です.

<端末のGPS情報>を<住所に変換>し<住所に対応した天気予報を取得>することで,
現在自分がいる場所の天気予報を取得することができます.

このようなプログラミングをブロック図の組み合わせにより,
実現可能なフレームワークの作成を行なっています.

IDUMOへはコチラから

 

クラウド環境における透過的データアクセスと計算リソースの動的共有手法

クラウド上では,1台の物理マシンで多数の仮想マシンが稼働しています.
このため,高負荷な計算を行うことが難しく,GPU等の外部デバイスが利用されます.

しかし,既存のGPU利用技術ではVMのライブマイグレーションが制限されるなど
クラウドの利点が損なわれてしまったり,
アプリケーションとデバイスがネットワーク経由で通信するため
外部デバイスの性能が十分に引き出せなかったりします.

本研究では,クラウドの利点を維持しつつ,外部デバイスの計算性能を確保するように設計した
オフロードフレームワークを開発し,評価を行っています.

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ネットワーク故障検知

アプリケーション間のトレーサビリティに関する研究を行なっています.
現在,ネットワーク上で動くシステムは複雑です.HPを閲覧する際も,HTTPリクエストを解釈するアプリケーションと,閲覧する内容が入っているデータベースアプリケーションが連携することで,稼動しています.
エラーが発生した場合,エラーを発生させたアプリケーションを知ることは容易です.しかしながら,そのアプリケーションが別のアプリケーションが原因でエラーを発生した場合,原因を探るには複数のアプリケーションのすべてのログを目視で調べる必要があり,障害の検出に時間がかかります.
本研究ではユーザからのリクエスト毎に対して一意に定まるIDを付加し,連携するアプリケーション間のログの追跡を容易にする研究を行なっています.

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